2015/10/30

うつ病の人にイライラしてしまうのは症状と感情のジレンマ

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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僕に限らず、うつ病の人といっしょに生活しているとイライラする経験ってありますよね。

うつ病の症状と自分の感情に板挟みになってしまったときに生じてしまうイライラのことですよ……。
イライラするといってもそれは瞬間的な感情であり、そんな時、もしも感情を言動に変えてしまえばあとで強い後悔に襲われることは必至なんですが……。
そう…「ああ、また余計なひと言を」と。
たとえば、こうすればいいけれどもしもああだったらダメだからできそうにない、だけどやっぱり……なんて、うつ病特有の堂堂巡りの思考に付き合わされているときですよ。
こういうとき、正直言ってイライラする!のが、うつ病の家族といっしょに生活している者の本音だと思うんですよ。
もちろん、イライラの原因は「人ではなく症状」であることは百も承知なんですが、この場合のイライラは僕らの正しい認識をゆがめてしまって感情的な言動を生み出してしまうような…

もういい加減にしてくれよ!
そんなに悩んだって結論なんかでやしないよ!

言ってることがさっきからグルグル回ってるだけでなんにも解決してないじゃないか?

と、うつ病患者の堂堂巡りをついイライラの感情で受け止めてしまうんです。

で、こんなときこそうつ病の妻を暖かく支えてやらなくちゃならないのに突き放してしまうような態度で接してしまう僕。
するとしばらくして、我に返ったように後悔するんですよ…。

僕はどうしてわかってやれないんだ?
さっきのは彼女がイライラさせてるんじゃなくてうつ病の症状じゃないか?彼女だって僕以上に「自分にイライラしてるんじゃないか!」そういう…うつ病の仕組みをどうして理解してやれないんだよ。
僕はいつもそうやって自分をしかりつけるんですよね。



「だから、こうでああで―――なんだよ!」
そんな言葉で妻をまくしあげる僕。
それって…、怪我をして痛いと言っている人に「なんで痛いんだよ!」と追求してるのと同じですよね。

うつ病が原因で合理的に論理的に物事を考えることができない妻への理解は、解釈だけじゃダメなんですよ。病気のせいでそうなっているんだという解釈が、瞬間的にわき上がる無解釈な感情を修正して、ちゃんと理解してあげること。それが大事なんですよね。
家族がうつ病になったとき、接し方を頭の中だけで理解していてもダメ。
つい、感情を混乱させてしまうようなうつ病特有の症状に遭遇したときに理解が接し方にリンクしなければ、相手も自分も傷ついてしまいますよね。
うつ病の共倒れってそういうことかもしれません。

一見するとイライラするような、またはわがままであるような…妻の態度にブルンブルンに振り回されそうなとき「それはうつ病がさせていること」の仕組みを理解した状態で接することができるのかどうか?
それは、誰もが戸惑ってしまう接している側のテーマだと思うのです。


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