2015/10/25

環境調整はうつ病の静養に効果的なんだろうか

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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住環境などの、うつ病患者の生活環境を調整すればうつ病の症状には効果的なのか?

そういう考えもあって、妻は実家での静養を何度も行いました。
すると、妻がうつ病になってからは彼女の実家に静養目的で行ったり来たりの連続でしたから、僕らはほとんど別居生活をしていたことになります。

そういう頃、妻はうつ病の症状で完全にノックダウンしているのに、さらに!ドタバタ騒ぎに加えて、別居生活とか子供の問題とか僕の会社のこととか…

まるでね、ダウンした相手に馬乗りになってさらにトドメをさす?ように…病身の身に生活問題が覆い被さってきたわけですよ。

やっぱり、ちゃんと静養しないといけませんよね。静かに落ち着ける環境でボーッとね、あんまりテンションがあがらないようにして、薬をきっちり飲んでと……。
だから基本的にはうつ病の時に引越しなんてマイナス要因のはずですよ。

いつだったか「うつ病」に関する書籍を読み漁っていた時にも、住環境の激変は喜ばしくないとかなんとか書いてあったように思います。

一方で環境調整はうつ病に効果的だという見解も散見されます。

別居中は毎晩の夫婦カウンセリング?は電話を用いてするわけなんですが短くて30分位、長くて2時間位。耳たぶがツリますね(笑!)
笑ってる場合じゃないんですが!
今は笑えても当時は、そういう行為も僕の体力を搾り取っていくものだったような…?
ホントは、不安をさらに不安にさせないように落ち着けるマイホームで気持ちを鎮めるのがベストなんでしょうが、原因が原因なもんですから仕方ありませんね。

だから、病院を出て、表面上の実家での静養がスタートしてから妻の病状はさらに悪化しています。結果的には怖くて震えてる人間を、さらに遠くにポーンと放り出した?
いくらね、子供達とか自分の両親が側に居ても…あんまり支えにはならなかったはずです。安心できる環境のようには見えるんですが、全然、安心じゃないような?

この辺の心理は非常に奥深く難しい部分だと思います。要は、全然、静養にならないんですよね。逆に一人きりになりたいと切望しだす始末ですから。
そして時々僕に牙をむく。
寂しくて、怖くて、不安で、真っ暗で、追い詰められて、僕に攻撃的なスタンスをとる。でもすぐに疲れて、眠りこける。入院? 鍵付きの部屋?そんなこと……耳たぶが、ツロうが…夜中に車を走らせようが…牙をむいてこようが…明日を信じて夜明けを待つ。朝は必ずやってきてくれました。今はね、牙むいたりしませんよ。毛を逆立てる程度です(笑)過去を思えばかわいらしいもんです

生活環境を変えてやることでストレッサーから妻を遠ざけ、うつ病の症状緩和を目指した体験でしたが、結果論として僕らの場合は効果なしといえます。
それどころかむしろ、家族からの孤立感を深めてしまうことによってうつ病の症状を激しくさせてしまう実感がありました。
生活環境を変えることで生じる新しい生活問題があるようでは、環境調整の利点はなく、余計に患者を追い込んでしまうのでしょうね。
うつ病の対策にはやはり個別スタディといいますか、個人の生活条件やパーソナリティなどで大きく個人差があるんでしょうね。

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