2015/05/23

「ストレスが減少すればうつ病が治る」と考えを先行させる家族の落とし穴

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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園のママ友コミュニティにはじかれてしまって悩んでいた頃、

当時の僕は卒園すればストレス要因は削除されると考えていました。
だから、ストレッサーの存在が消えればうつ病も治る。つまり逆向きに考えれば、うつ病はストレスによって二次的に現れた変調だと言えるのでは……
もちろん治るか治らないか?の二択の考え方でもありませんが、とにかく、卒園はうつ病の回復には利益的なイベントに違いないと思ったのは事実なんですよ。

しかしながら、そんなこと関係ありませんね。

うつ病発症原因のひとつのストレス要因が消えても、うつ病は治らない。

うつ病になってしまった以上は、環境の変化はある程度のプラス要因にはなっても根っこの部分に作用するわけでもない。
新しい環境の中で、悩みを転嫁させてゆくだけ。それが「悩みと病気」の違う点なんだ。
対人関係で一度壊れてしまった心は、たとえ家族以外の対象が全員入れ替わったとしても簡単に修復されるほど単純な話でもない。
だから、うつ病になった理由や原因、環境に深くこだわったとしても「ある程度」の効用でしかない。

と‥‥、そういう結論を体験したわけです。

大事なことは、そういった患者の心の外部の諸問題にも気配りしながら、「今現在」の病状に対して適切な投薬の処方をしてもらい、必ずや来る「治ってきたな」という実感を得る日に向けてゆっくりと心の調子を整えてゆくこと。

うつ病にとってストレス環境の改善は大切なケアには違いありませんが、相関関係を強要してしまうのはとてもNGな話です。

「さあ!環境も変ったし、うつ病になったストレス要因も削除されたからすぐに治るからね」
期待に胸膨らませたさわやかで優しいセリフだと感じるのは言ってる家族だけで、聞いてる当事者には‥‥
「これでいいだろ、早く治ってくれ!こっちだって辛いんだから」
‥‥なんて伝わり方をしてるかもしれません。
こういう場合、当事者に「あなたの言ってる事は逆に追い詰められてるように感じるから、そういう考え方はやめて!」と反論する元気なんてあるわけがなく、おそらくは身内から受け取る、さらなるストレスとして完全に内に秘めるのだろうと思います。

ストレスの軽減や環境改善は大事。でもそれは、病状の波動とうまくタイミングが合えばの話。僕らのケースに置き換えれば、卒園というタイミングと妻のネガティブな自動思考の改善や服薬調整の精度が高いことなどが合致してこそ、複合的に回復に向かう転機となるわけですよね。
家族という単一の視点だけで冒頭の考えを患者に向けてしまうのはあさはかな話です。


患者本人は過去の悩みを掘り返す暇なく、今の悩みに直面してるんですから支える側の家族が悩みや苦しみを共有しようと考えるならば、同じ悩みを共有しないとね。
家族が、過ぎ去った事にとらわれてる間に、患者はどんどん悩みの対象を先行させていってますから、同じ時間の同じ悩みを共有してやるっていうスタンスが大切なんだなと考えるのであります。
うつ病の患者を支える家族って、同じ歩幅と早さで歩くことが大事だと思うんですよ。

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