2015/04/09

うつ病患者を支える家族の盲点のこと

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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家族がうつ病になった時

一緒に暮らしている家人としては、病院の先生をも含めた他の誰よりも患者の日常を目の当たりにするものですよね。
病院の先生よりもっていうのはね、定期的な通院日にものの数分で診察を終えるような見立てには日にならぬほど患者の良いも悪いも知っているということですよ。
つまり家族って、いい時悪いとき全ての「心の調子」につきあっているんです。
じゃあ、それだけ患者のことを知ってるんですから些細な病状の変化なんて簡単に見抜くことができる?とはいかないような‥‥。
むしろ、すべてを見抜くことができるどころか変化を見逃すことの方が多いのかもしれませんね。

例えば、心の調子が良いから悪いへと変化する場合なら「あっ‥‥そろそろ波がくるのかな?」と、患者の状態変化を容易に見抜くことができるんですが、心の調子が悪い状態からさらに悪くなろうとする変化は、家族にとって盲点であるかもしれません。
つまり、危機を見抜けずに見逃してしまうのは「悪いからもっと悪い」に変化する状況だと思うんです。

「悪いからもっと悪い」の時、次回の通院を待たずに主治医を訪ねることで処方薬の見直しや用量の調整を図ることが必要であるはずです。
うつ病が良くならずに長引くケースって、こんな下向きの経過を何度も何度も繰り返してしまう‥‥いえ、繰り返すことはしかたなくとも、繰り返すときに適切な処置が不十分だからだと思うんですよ。
そして、適切な処置につなげるキーパーソンというのはやはり「身近な人」なのであって、家族であり恋人ですから。
で、家庭での病状的な情報を正確に医師に伝えるのは家族の役目です。
それなのに「これ以上悪くならないで欲しい」と常々考えている家族は「大丈夫、そのうち持ち直すさ」と「良いように考えてしまいがち」
だから、事実を見失う。
毎日いっしょにいるんだから他の誰よりも患者のことを知っているどころか、病院の先生を含めた他人のような事実を冷静で正確に客観視できないんです。


うつ病患者を支える役回りには、ある意味で他人が居たほうが良いかもしれませんね

うつ病への感覚っていうんでしょうか‥‥
「いつもとちがう」ことについての反応度は、患者と関係が深くなるほど感情が混ざりますから鈍くなるような気がします。
家族がうつ病患者であるっていう独特の緊張感が頻発する生活環境の中で暮らすうえで、患者の気分の落ち込みからくる家族の失意や、理不尽な敵対心からくる苛立ちに追われていると、ある程度の調子の悪いレベルを超えた先からは、家族にしてみれば「どれも同じ」レベルと感じてしまうのではないのかなと思うんです。

安定している状態で発信される患者のSOS(家族に対する敵対心も患者にしてみれば、ひとつのSOS)は非常にわかりやすいでしょうが・・・
悪い状態の中で、そのレベルのまま折り返してまた回復してゆくだろうという場合の「心の波」ではなく、「さらに悪化してゆこうとしている」場合は非常に気付きにくい。

そんな時に、一目瞭然で「ほっておくと危険だ!」なんて察知できるのは意外ながらに、常に側にいる家族ではなくて少し生活空間の距離感をもった人達。
例えば近親者や、うつ病という事情を把握した友人、知人。さらには定期的にしか会うことのない主治医。
うつ病患者の家族は、患者の感情の起伏を昨日今日明日と繋げてしまって波線グラフのように捉えてしまうんですが、普段は生活を共にしない人などは前回と今回の患者の印象を切り分けて感じ取る。つまり、点と点で捉えられますから患者の目つきひとつからでも「調子の変化」をストレートに把握できると思うんですよ。

家族が「ちょっと調子が悪いみたいだな」と思っても‥‥
近親者が「ちょっとまて!どうしたんだ?かなりひどいんじゃないのか?目つきがおかしいぞ!」

こんなふうに、うつ病への反応度に大きく差が出る。
そして、そういう場合は患者は自分の調子すら判断出来ないほど崩れてしまってる場合が多いんです。
そして結果的に、緊急を要する受診でもって薬の調整を行う方向へと‥‥

僕達、うつ病患者を支える家族は毎日の苦労の中で得た経験則をもとに病状の点と点を結びながら冷静に判断する能力があるとは思うんですが、時としてそれは盲目的な判断をする時もあり、さらなる悪化を見逃してしまうような場合に対して点の情報しか知らぬ親近者の直感が効を奏するといったケースもあるということなんですね。

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