2015/01/01

うつ病の妻を追いつめた一枚の年賀状

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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正月早々にして妻の調子が崩れてしまったこと。
それにははっきりとした理由があるんですよ。
それはね、一枚の「年賀状」

去年、ちょうど秋から冬に季節は変わろうかっていう時期に妻は極度に調子を崩しているんです。
妻の病状が家庭生活に問題を生じさせてしまうことは多々あるんですが、この時も家族への影響はありました。
それは、子供の習い事をやめてしまったことでした。
ストレートに言うと、やめたのではなくて辞めさせたんですけどね。
理由はただひとつ、習い事のある日に調子が悪ければ連れて行くことができませんから‥‥。
僕には当然、仕事がありますからね。子供の習い事に合わせて休日を調整するなんてできるわけありませんよ。
それじゃ、怪我をしてるわけでも高熱が有るわけでもないんだから習い事の送り迎えぐらい‥‥うつ病とは関係ないんじゃないの?なんてことはなく、調子を崩せば日常の小さな作業がとてもとても重労働なのです。
だから子供たちには悪いんですが‥‥
「寝て起きて食べて、幼稚園と学校に行ってもらう」
それだけで精一杯なんですよね。

そんなこんなで、ひとまず鬱の波が引いて迎えたお正月。
自分のせいで子供の習い事をやめさせてしまった。あたしは病気のダメママ‥‥。
彼女、口には出しませんけど、心の中では必ず自分を責めてるんじゃないか?って心配している僕でした。

その矢先のこと‥‥。
遠くに住む兄弟一家から届いた一枚の年賀状。
兄弟一家にはね、園児と小学生、僕の子供たちと歳の近い子供がいるんですよ。
これ、ある意味でライバル関係ですから‥‥。
なぜって「子供のでき」を互いに見比べてしまうことってあるじゃないですか。だから、良くも悪くもライバル関係ですよね。

兄弟一家の年賀状には、テニスラケットを手にした子供の写真。
そしてコメント‥‥
「今年はテニスもピアノも頑張りました!」
うつ病の妻にとってはこれ、罪を問われてるようなもんですから。
「やっぱりあたしは病気のダメママ」
かわいい我が子の習い事を、自分のせいで続けさせることさえできないなんて‥‥。

「喪中につき新年の挨拶を控えさせて‥‥」
ではなくてね‥‥
「うつ病につき新年の挨拶は控えさせて‥‥」
そんなことさえ考えてしまうんですよ、僕は。

そんなわけで正月早々、うつ病、新年の幕開けとなってはしまったんですが。
毎日を生きることで防ぎようのないストレスや刺激はどうしたって存在するもの。その結果、やっぱりあたしなんて‥‥と、自動思考してしまう妻。「そんなことないよ、それは仕方のないことなんだから」って口にすることが余計に皮肉めいた言葉になりはしないかと考えれば、支えることの難しさについて悩みは尽きませんね‥‥。

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3 件のコメント:

  1. わかります。私も18の息子が小5のとき、サッカーに入団させたのに、自分の調子が悪く、好きなサッカーをやめさせてしまいました。いまだに子供に申し訳ないことをしたとおもっています。だから今は、できる限り子供の決めた進路をせいいっぱい応援して、子供が自分の人生を思いっきり生きられるようにサポートしていこうと思います。うつだからこそできる子育てもあるはずだー。

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  2. こんなに奥様のことを思ってらして、とても優しく素敵なご主人だと感動しました。
    応援しています。

    返信削除
  3. 今日娘の授業参観に行けず、このブログを見ました。最近調子良かったのですが、今週ぐったりと悪化してしまって…。
    素敵な旦那様ですね。

    返信削除

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