妻がうつ病になった時期というのは僕たちが結婚して数年経った頃でした。
夫婦歴が短いとね‥‥
SOSを愚痴だって取り違えてしまうんですよね。いえ、取り違えではなくて言い訳?
うつ病の初発の症状が出始めたあの頃‥‥。
もうだめ、たすけて!って、きっとそれはSOSだったんだろうけど、若い僕は、そんなの主婦の愚痴じゃないかって思ったんです。愚痴だと思ってしまうこと、それ、つまり自分を肯定してたんですよね。だって相手を認めないんですから。
夜中に悩みを聴いていたら明日の出勤にさしつかえる?
今思えば「なにバカなこと言ってんだ?大事なカミサン心配しろよっ!」って自分をしかりつけるんですが‥‥。
そもそも、主婦業よりも男の仕事の方が「大変だ」っていう大きな考え違いをしていた僕。
もちろん口先では主婦だって大変だよねと言えても、内心、身を粉にして働く苦労に比べたら‥‥って思っている僕。クダラナイ夫のプライドですよね。そんなことより、夫婦って苦労を比較し合うための関係じゃありません。
ドスンと重りが転がったような頭の中、なにかにかき回されたような胸の中の苦しみ。それがうつ病の苦しみなんですよ。
うつ病になったことのない僕が言うのもおこがましいんですが、つらい病気です。苦しすぎて‥‥もうだめだってことを僕に伝えようとした妻。
けれど、
「みんな、そんなもんだよ。君だけじゃないよ」
「こっちも疲れてんだよ」
そんなひどいことよく言えたような‥‥。
多分、疲れてなんかいないのに、聞きだすと疲れるだろうと思うからそんな言い方していたのかもしれませんね。
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