2015/06/07

服薬の継続とうつ病発症の負い目

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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主治医からよく言われることがあるんですよ。

「お薬はきっちり飲みなさい」と。
主治医が間違ったことを言っていないことは知っていますよ。きっと、いえ、おそらく服薬のモチベーションを維持することは治療を長期化させないために大事なポイントなんでしょう。
でも、妻には自己判断で抗うつ薬を飲まなかったり、はたまた服薬量の素人調整をしたりするときが見受けられます。
もっとも、日々の調子によって薬の量を調整してもかまわないよと言われている薬剤もあるには有るんですが、夫の立場で客観的に評価するなら「調整しすぎじゃないの?」と思わざる得ない場合もありますからね。

小さなちいさな錠剤をさらに半分に割ったり、水で飲むと効きすぎるからお茶で飲むの!なんて、彼女の気持ちは理解できても行動を看過するにはちょっと‥‥という場面だってあるんですから。
さらには、調子の良い日が続いているなら「何日飲まないでいられるかを試す‥‥」なんて、聞けば切なさがヒシヒシと伝わってきますから「そんなんじゃダメだよ」って当たり前の返し言葉が口元でグッと詰まるような気持ちになるんです。

定期的な通院時。
「最近はどんな感じです?」

主治医からの問診に服薬のモチベーション低下の有様を告げると、精神科医のコメントは言わずもがなです。

すると妻は、「怒られちゃった‥‥」なんて言ってます。
その横顔が物語るものは、何年も向精神薬を飲まなければならないやるせなさやうつ病発症を恨みさえする複雑な心情。
自己判断で服薬の中断や減薬をやってしまうことは結局は回り道をすることになるんだと知っていても、回り道をしてでも今の負い目を和らげたいんだろうと思えば支える僕の心情も複雑になりますから。

医療的なこと、薬のこと、治療計画のこと。主治医はとにかく信頼できる素晴らしい精神科医だとは思いませんが、丁寧に妻の話を聴いてくれる良い先生です。

しかしながら、妻にしてみれば服薬の重要性、必要性はこの先の完治が明確である約束を取り付けてもらってこそ理解と納得がいくのだろうと思います。
心の修復過程が目に見えるカタチではない以上、
うつ病をはじめとする心の病気での服薬モチベーションを維持することは簡単なことではありませんね‥‥。

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3 件のコメント:

  1. 私のうつ歴はかれこれ20年です。私も薬を飲んでることがコンプレックスで、自分で勝手に量を減らしたりしていました。でもそうすると必ず月一回ズドーンとうつの波がやってきて、家族に迷惑をかけていました・・・・とにかく紆余曲折あったのですが、うつは直る病気だけど、私の場合だめみたいです。一年ほど前からキチンと薬を飲むようになって、調子の良い日が増えました。調子が悪くなれば、家族や子供に迷惑をかけるし、自分が辛い。と思うことにして、薬をしっかり飲んでこの春働きはじめました。
    奥様のトンネルの出口は「薬を飲む」ことで見えてくると思いますよ!また覗きに来ますね。

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  2. こればっかりは奥様の気持ちがよくわかるのですが、本当に、実際に薬を飲んでいる側としては、いつまでこの薬を飲み続けなければならないのだろう?飲まなくても調子がいい時は飲まずにいたい・・・と思うものなのです。
    薬を何年も飲み続けていることが体にいいとは思えないし、やはり、体型云々よりも、体のことが不安になったりするのです。
    飲まずにいられた頃を思い出すこともあるわけで、先生の判断が必ずしも正しいとは言い切れないわけで。。。
    副作用、辛いものはほんと辛いですからね。
    私は睡眠薬が一番怖いと思いました。
    効果がある時間に起きてて誰かと話しをしていたのに、効果が切れてから起きた時に、その記憶はないのですから・・・。

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  3. 夫さん。こんにちは。私もまた薬を飲み始めて、もう半年に以上になりますが、薬が増えていく事にはやはり抵抗感はあります。
    薬そのものには、きちんとした主治医の先生からの説明があり、本人が拒否すればそれ以上は勧めてきません。その事で主治医の先生のお話は信頼して自分自身、受け入れられます。
    私は、心療から出た薬で顔面麻痺がびっくりするほど治りました。
    筋肉や、神経に関係する薬がほとんどだから・・みたいですね。
    太る薬は現在自分には処方がありませんが、やはり体系が変わってしまう事があれば、ちょっと薬を敬遠したくなるかも知れません。
    奥様のお気持ちはとても理解できます。

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