2015/02/23

うつ病患者への接し方 自己犠牲は自己満足であるということ

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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うつ病患者の為にこんなに犠牲を払って尽くしている

それって完全に自己満足の世界なのかもしれませんよね
なぜなら悩みを抱え込んでしまったうつ病患者って、周囲の気持ちをくみ取る余裕なんてあるわけないでしょうからね。
こっちが求めてる以上に家族の切実なる思いは通ずるはずないんです。

「僕は、これ程君のことを心配してるんだ。」
そして、会社に行っても仕事に打ち込める状態でもないし、家に帰れば君の気分にふりまわされつつも自分の感情を押し殺して君の精神状態が良くなるのであれば可能な限りの行動を成し遂げる。
君の調子が最悪の状態ならば少しでも不安を取り除いてあげれるように、ない知恵を絞って奔走する。

これって、うつ病患者ではなくて病気そのものに家族が振り回されている典型的なパターンだと思うんですけれど、こんなとき「これだけ尽くしている」なんて自己満足でもって自分を称えようとする感覚に陥りがちですよね。
もしくは、うつ病の患者を支える家族は本当に困り果ててしまった場合に、自分たちは大きな犠牲を払いながら患者を支えていると自己満足に包まれることによって「家族側のつらさ」を解消しようとするんだろうか?
‥‥って考えに陥ってしまうのは、やっぱり、精神の病がもつ特有の病像によるところが大きいような‥‥。

うつ病の家族と接するときに家族が混乱してしまうケースはこんなことでしょうね。

あんまり干渉せずに、そっとしておこうとするとグングン調子を崩してゆく。
だからと言って、少しでも気の利いた言葉でもと考えるならば売り言葉に買い言葉的な敵対心を生じてしまう。
そして最後には、「あなたのせいで気分が悪い。」
それ、これだけは聞きたくないであろう最悪の返し言葉です。
こういう局面を経験してしまうからこそ「自分たちは犠牲になってる」なんて考えてしまうんでしょうね。

でも哀しいかな、それは自己満足の世界なんだと僕は思うんですよ。
いくらでも哀しくなれる家族の気持ちは、うつ状態に苛立ちや自虐的な混乱が生じた患者の心に届くことはとても困難なことです。
だから、家族の気持ちが届いたとて「それほど私のことを心配してくれてたのね!」なんて考えながら気分がグングン良くなるはずもなく、むしろ「やっぱり私は家族を困らせてるんだ。邪魔なんだ」と、いっそう追い込んでしまうことになりかねませんからね。
するともう、点々としているマイナス思考が強烈に結びついてしまって泥沼状態となってゆくような。

うつ病は長い時間をかけて治療するもの。

家族は苦しみや悩みをいい意味で共有しながら二人三脚で過ごさなければならないのに‥‥。互いに犠牲的であれば互いに離れていくばかりだと思うんです。

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4 件のコメント:

  1. 本当にそうですね。自分はこれだけ尽くしているという自己満足でしかないとわかりつつもこの感情にすがるしかない日々です。お前のせいで気分が悪いと言われたくない一心で腫れ物に触るような対応でいてしまう…自分の苦しい気持ち自分だって怒りたい気持ちをグッと心の底に押し込めて自己満足で溢れないように蓋をしてしまっています。こちらのがんばりがたとえ届いたとしても喜んでもらえるはずもなく、むしろ相手に敗北感のような感情を起こすだけなのだから、なんとも報われない頑張りです。
    一時的なものでそのうち治るものならがいいのですが、こちらも年単位の勝負になるのだろうなと悲しいながらも認めざるを得ない状況です。

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    1. 平凡な夫2015/03/02 22:04

      お前のせいで気分が悪い
      これは患者以上に辛いときがあるであろう家族の苦しみなんでしょう。
      そのお気持ち、とてもわかります。

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  2. 本になったんですね.おめでとうございます.(でいいのかな)
    妻が鬱で,「病気の原因はあなただ」と言われ,自分の言動のひとつひとつに注意を払って暮らしているいるつもりです.が,妻には私の単なる「自己満足」や「無関心」に見えるそうで,どうしたらいいか分からなくなることばかりです.
    数年前にこのブログを見つけてから「うまくこちら側の気持ちを表現するなぁ」と思いながらフォローしています.ちりぢりになりそうな私の心をなだめてもらっているようです.いつもありがとうございます.

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  3. 平凡な夫2015/03/02 22:07

    家族の立場。
    僕たちはつい、患者に責められれば孤立してしまいます。
    でも、一人ではないんです、僕らは‥‥
    口には出せない、人には言えない、そんな、うつ病家族の悩みは見上げた夜空で共有されているんですよ。

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