2014/12/13

うつ病患者に頑張れと言える関係

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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「備えあれば憂いなし」
人は、人生イベントに起こりうる大なり小なりのアクシデントに備えることが大切だと考えますよね。
大きなイベントでは予期せぬ事故に備えた保険を見積もること、逆に、インフルエンザの予防接種は目先の数ヶ月に備える小さな段取り?
とにかくイザって時に慌てないためにも、それは大事なこと。

企業内でもメンタルヘルス不全の労働者は人的損失だというわけで、メンタルヘルスの啓蒙をリスク管理するのが今時は普通のこと。

でも、はたして上層から下層域まで心の健康の大切さは浸透しているのか?社員へのメンタルヘルス教育の実施履歴だけにとらわれていないか?
企業の質って、そのあたりに如実に表れますよね………。
人事労務がとりあえず社内教育や研修を企画しときましたーでは、結局、表面主義ですね。

では産業分野からもっと領域を狭めて、もし家族が「うつ病」になった時に備えて、うつ病を学んだりサポートの知識を習得している健常者ってどれくらいなんでしょうね。

そういう人、多くはいないだろうし、それに「がんばれとは言わない」なんていう教科書の定型文が実際に有効なのか?と考えれば、必ずしもそうじゃないと知るのは健常者ではなくなった時かもしれませんしね。
つまり、がんばれと言われることより頑張るなといわれることの辛さは、根っこの部分で違うはずです。
ほんとうは、頑張りたいんですよ。誰だって。
「うつ病の人にはこういう言い方」のデフォルトもまた、表面主義と言えるような?


ところで、うつ病の患者数は増加の一途をたどっていますよね。

もちろん「うつ病の診断数が増加したから患者数が増えた」なんて見方もできるんですが、それはさておき、うつ病は本当に身近な病気だと思うんですよ。
それに、治療中か未治療か?で仕切らなければ、うつ病で苦しむ人の潜在数は膨大ですよ。
この僕も、メンタルヘルス不全なんて対岸の火事でしたから。

妻がうつ病だと知った時、そんな僕が考えたことは「どうやったら治るのか?」でした。

つまり、治すこと、治ってもらうことしか頭にないんですね。
だから、妻の病気に向き合うということを意識できない………。

他人事だったから、当事者になると今度は人任せ?
それで良くなるんならいいですよ。つまり、通院さえしといてもらえば時間と共に治る?わけありませんから。
だから、家族や友人、恋人とか、支えてる人のスタンスって薬並みに大事です。
じゃ、スタンスってなに?
病気に対する知識?
それも勿論必要かと。
しかし患者に対する家族の愛情が無ければ知識を得ようなんて思いませんし、知識ばかり詰め込んだとしても下手なカウンセラーもどきの茶番です。

僕はね………うつ病の人に「がんばれっ」って言えるような関係。それが大事だと思うんですよ。それ、きっと根っこでつながる関係です。

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