2014/11/20

真っ暗な家で待つ妻のこと

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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独身時代、独り身の部屋は仕事から帰宅するといつも真っ暗でした。

玄関開ければまず自分で明かりをつける………。
そんな毎日だったと思います。

結婚してからというもの、家に帰れば明かりがあって誰かがいる。
そんなことにほっこりした気持ちになる僕は、きっと平凡な夫ですね。

でも………

妻がうつ病になってからは、留守でもないのに家の明かりが消されている日もしばしば。

妻が居るのに部屋が真っ暗?
そう、彼女、部屋の明かりを消してしまうときがあるんです。
カーテンも閉めてしまって………。

もちろん、彼女のうつ病が重い状態の時ではあるんですが。

どうして部屋を暗くしているの? と聞くと「自分の存在を周りから見えにくくしたいような気分だから」
彼女の病的でもあり切なくもあるその気持ちに僕は言葉をさがすのだけど何も言ってやれない………。
そんな僕はいつも「暗い暗い!目が悪くなる!」と言いバチッと電気をつけちゃいます。
だからといって明かりと共に妻の負のオーラが断ち切れるわけないんですが、他に気の利いたことも思い浮かばなくて………。

わかってるんです。
こんな時は、その暗がりの中で一緒にいて欲しいって彼女が思っていることを。
でも、夫の言い分としてはやっとこさ仕事から帰宅したんだから「休まりたい」のが本音。
その本音を差し置いて妻のフォローをするには、気持ちがそうでも体が言うこときかないような………。

そんなことを悶々と考えながら、一日終えて布団に潜り込めば考えます。
真っ暗な天井を見つめながらね。
やっぱり、もっと支えてやらなくちゃ………
そして、気付くんですよ。
真っ暗って落ち着くよなって………
なんだか自分に戻れるような、自分を見つめられるような。真っ暗にはそんな効用があるんだなと。




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