2014/10/11

たとえうつ病が言わせたことでも僕の憤りは消えはしない

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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うつ病の人を支えていると自分勝手な言動に当惑してしまう場面がありますよね。

いえ、自分勝手だと思ってしまうのはとても表面的な言動にとらわれてしまえばこそなんですが。
つまりわがままな言い分や身勝手な行動のほとんどは、うつ病の症状によって思考のコントロール機能がうまくいかない結果である場合が多くて、ようするに〝病気が言わせた〟と解釈すればいいんですが………。


妻は二人の子供を親戚宅にあずけてきたんですよ。
この件、僕に相談もなく、〝しんどいから〟と理由を添えた事後報告でした。

人目が気になって玄関をあけることさえ戸惑っていた彼女なのに、我が子をあずけるとなるとサッと段取りよく行動できてしまう矛盾………。
わかっちゃいます、わかってるんです。
でもね、正直、苛立ちを感じてしまうんですよ。

同じ預けるにしても、僕にひと言あったのなら話は別なんです。
子供の世話って僕には重要な問題ですから「あたし、調子悪いから少し休ませて」なんて話でもあれば「そう、無理しないほうがいいよね」となるものの、知らないうちに勝手に行動されるとなんだか裏切られた気持ちになるんですよ。
それに、玄関あければ誰かいるかもしれないって座りこんでしまう彼女と、こんな時だけ妙に段取りよく行動する彼女とのギャップが僕には馴染めなくて………。
そんなわけで、子供たちを親戚宅に預けてしまった妻との会話はストップしています。

こんなときの僕のいらだちは、放っておけばどんどんエスカレートするんです。その究極の感情が「うつ病を理由に勝手すぎるんじゃない?」でしょうね。
その一方で、妻は僕の憤りには気づいているんだか興味がないんだかよくわからない感じです。それがまた腹立たしくって………。

僕は妻も大切ですが、子供たちだって大切です。
だから妻には早く元気になってもらい、子供たちにはできるだけ精神的な負担を与えずにいたい。そのためにも僕にできることは惜しみなく努力するつもり。
そうはいっても、妻の調子が悪いたびに仕事を休んで面倒見て………なんてできるわけなくて。
なのに、そこんとこを突いてくる妻のお言葉には悲しみさえ感じてしまう時があります。
それは「家族のためになんでもするって………口ばっかり」って文句を言われてしまう時なんです。
妻に言わせると、彼女の調子が悪くなってしまって子供たちにも影響を与えかねないときは僕が仕事を休んで面倒見てこそ〝家族も大切〟って言えるんじゃないの? となるようです。
でも、それってどうなんでしょう?
ただでさえ妻の調子がどうしても思わしくないときは会社に無理を言って早退したりすることもあるんですから、正直、勤務先にこれ以上無理を言うと立場的に危うくなることだって頭をかすめます。

僕には明日の仕事があって、家庭の問題うんぬんでちょこちょこ欠勤できるほど、僕は〝何様〟でもありませんから。ワーキングスタイルの多様化やQOL向上、雇用環境の時代変化があったとしても個別にはまだまだ平凡で取るに足らないサラリーマンです、僕は。

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2 件のコメント:

  1. ハイデガー2014/10/12 18:26

    いやね。それは、奥さんをあまり責めないで下さいよ。確かに事前相談すべき事かもしれないけれど、その「すべき」ということが、出来ないんですよ。で、大切な決断に限って、さっとしてしまう。これは、この病気を経験している者にしか、結局理解されないんですね。まぁ結果としては、奥さんは育児が出来る状態ではないですし、貴方は日中仕事があるんですから、良かったんじゃないですか?

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  2. 電子書籍読みました。
    とても読みやすくて、奥様との愛情のやりとりにも感動しました。
    素敵なご夫婦なんですね、私まで素敵な気持ちになりましたよ!
    ブログの更新はまだ日が浅いようですが、電子書籍にはないエピソードを楽しみにしながら更新を追いかけていますからね。

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