うつ病の妻の調子に比例するかのように、僕は服薬の確認をきっちりと行います。
とは言っても、あんまり「飲んだ?」「飲んだの?」と問うことがいやですから、情けないながら? こっそりと薬の包みが捨てられているかを確認することで服薬確認としているんですけれど………。原則、妻は薬を嫌ってますからね。
いえ、誰だって薬なんて飲みたくありませんよ。とりわけ、向精神薬の類いは効果と副作用に関する微妙なバランスと、それを使用することへの不安がつきまとうものですから、適切で最小の向精神薬を使用するにとどめたいと考えるのは誰もが希望することではないでしょうか。
また女性の場合、服薬によって代謝が乱れ、太ってしまうことも大きな悩みだと思います。
まっ、向精神薬を使用すれば誰でも太るというわけではありませんが………。とは言え、うつ病を患ってからは妻の体型は多少なりとも変わってしまいました。
それに、薬を飲んでいればやっぱりボーッとするものです。
妻が薬に抵抗感を抱く理由のひとつに、ボーッとしてしまうことによって日常生活に支障をきたすことがあります。
でもね、それは自分の日常が心晴れやかに過ごせないことよりも母親として機能していないことへの自責の念がザワザワしてしまうことでもあるんです。
つまり、子供たちに悪いって考えちゃうんですよね………。
彼女、やさしいママですよね。
我が子のためには、他のママのように明朗快活でありたい?
もちろん他のママがみんな明朗快活なわけでもないんですが、妻にすればそう見えてしまうんですよ。だから、余計に自分ばかりを減点してしまう彼女。それはまさに、お決まりの妄想式の解答です。
すると、薬さえ飲んでいなけりゃ私はもっと………と。
え………? もっと? なにそれ?
うつ病にならなければ、もっと〝良いママ〟になれたとでも言うの?
僕はそうは思わない。
でも、今の君にはそれが理解できないんだよね。
理解ある優しい旦那様、奥さまは幸せです。
返信削除夫さんのご本、とてもよかったです。奥様がうらやましいです。大事な人にわかってもらえることはすてきなことですね。
返信削除私も、薬を飲み始めた頃、1ヶ月で10kg太りました。ウエストは、61cm→78cm、ジーンズは膝までしか上がらず(笑)TシャツもSからL へ。。。お蔭様で、妊婦と間違えられる始末(トホホッ;)近所では、妊娠騒動(汗)息子の入学式には、慌ててスーツ1着買いなおし・・・下着だってそうですよー。何から何まで買いました(^^;)でも、女のプライド?息子が手伝ってくれて、腹筋、筋トレ、などなど頑張って元に戻しました。
返信削除でも、いつかは必ず治る!って信じて、病気と向き合って、長い付き合いの友達になる方法を考えないと出来ませんでした。よき妻・よき母をやめて、ぐうたらになることで、心が開放されました。実家の両親の優しい言葉も受け入れることができず、悶々としてました。
あと、車の運転は絶対やってほしくないんです。勝手なんですが、同じ病気の知人が事故をおこし、窮地に追いこまれたんです。眠気がいつやってくるか?それがわからないんですよー。近所に20代から20年「うつ」を煩ってる方がいます。いつも外出は旦那様がついてます。
長くてすいません。だんな様に恵まれてよかったですね。気長に・・・って思うと、案外楽になるものなんですが・・難しいですよね!
私はPTSD(心的外傷性ストレス)と解離性同一性障害(多重人格)で14歳の頃から精神科を受診しています
返信削除ブログを拝見させていただいて奥様を思うお気持ちが痛いほど伝わってきます
早速ですが精神薬は比較的太りやすいモノが多い事は確かなので女性の方は気にするのは無理もないと思います
薬の副作用で生活に支障が出てるのであれば、その薬が強すぎるのか、それともそのレベルの薬まで使わないと精神的にもたないのかどちらかだと思うので合わない事も含めて主治医に薬の見直しをお願いしてみることですね
奥様は非常に誠実で万事、一生懸命な方だとお見受けします
薬の服用がお子さんやご主人に対して自分が良き妻や母でないという後ろめたさや辛さを感じてしまうのかもしれません
奥様は奥様のありのままでいいのです
長い人生、そういう経験に自分がぶつかっただけなのだと思うだけでも奥様の心理的負担は随分、軽くなると思います
この病気にかかって家族の理解が得られない事が多い中(私もそうですが...)お優しい理解しようと努めているあなたがいる奥様は、これだけでも幸せな事だし回復への第一歩なので焦らないでいきましょう!