だからとて、そのまま精魂尽きておちてゆくのならまだしも…
あることないこと、不満か不安か怒りか失望か……
どこで止まるのかも察しのつかない妄想劇を浴びる夫は、いったいなにに納得すれば良いのやら……。
ひとたび妄想が激しくなれば、うつ病一家を一吹きする黒い風。
家族を飲み込む病魔の腹立たしさ。
うつ病に、からかわれるようにして、暮らすという作業は頓挫してしまう。いつもいつも、なにひとつ解決なんてしやしない。
わかってる。うつ病の妻の気分変動に夫が振り回されないようにともがいたところで、もがくほどギュッと縛りがきつくなることを………。
でも、混乱して、途方に暮れて、やけになって、それが毎度のこと。
うつ病家族だから、仕方ない?
それでもいい、大人はね。じゃ、子供たちはどうなるの?
予告なくうつむかなきゃならない家庭でごめん……
犠牲?
犠牲?なんて言い方、禁句かもしれない。
でも、ただの禁句じゃない。禁句にするしかない禁句だと思う。
自虐的な思考にはまると、いくらだってネガティブになれる。
愛する子供たちよ………
うらむなら父さんを恨むといい?
そんなこと言う父さん、父親失格。
病気になってごめん。
そんなこと言う母さん、母親失格。
コメントを投稿