2015/06/20

うつ病の母親でも子供への愛情は別のポケットに

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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うつ病には波があって周期もありますよね。

平たく言うと調子の良いときもあれば悪いときもあるってことなんですが‥‥

で、妻の調子の良いときには案外、平凡な夫婦の会話に花が咲くんですよ。

「男の子欲しいよなぁ~」
三人目!?の話をポコッと繰り出す彼女です。

「冗談、言うんじゃないよ……」
「やっぱり‥‥?」
調子が悪ければうつ病による生活問題から子供の交友関係まで何から何まで超ネガティブと他責的のループを繰り返して時には僕を罵倒する彼女だったとしても、スーッと気持ちが晴れた日には素に戻るんでしょうか、主婦らしい妻らしいことを言うものです。
「冗談言うんじゃないよ」なんて返すと、やっぱりシュンとしてるんですが仕方ないんです。
やっぱり、三人目の子供は無理でしょう。
うつ病家族の僕達にとっては、ある視点では子育てがうつ病の回復を妨げてしまう場面は多々ありましたから。かと言って、子供達の存在と病状変化を安易につなげてしまうことは間違いであり、母親に無理をさせないことと子供達に遠慮無く育ってもらうことを平行して実践することが大事なことですね。

ところで女系家族な我が家です。
育ち盛りの娘二人とうつ病の妻に囲まれて黒一点の僕は、男の子が欲しいという気持ちは……なくはないのです。
でもね、現実的に向精神薬を服用しながらの妊娠はもちろん、精神的に気分変動がある状態で子育て云々を考えれば、三人目の妊活に消極的になるのは当然の話ですよね。
そんな僕の胸の内を知ってか知らずか「男の子欲しいよなあ」には、ある意味でほっこりした気持ちになるような?
あるいはノー天気に癒やされる気がするような?
………。


それにしても、これほど子育てとうつ病が絡む問題を経験しておきながら、さらに「男の子が欲しい」とはなんと言うべきか、女性の本能のようなものを感じるんですよ。

女として、母親として、男の子も欲しいって思うこと。その一方で、うつ病だから出産も子育てもまにまに考えるわけにはいかぬと身構える僕。
まあとにかく今のまんまでいきましょうってことで‥‥


さて、人生。もしも‥と言い出せばキリの無い話ばっかりなんですが。

もし、妻がうつ病でなければ‥‥

快活で健やかな‥‥メンタル不全やうつ病とは無縁でママ友コミュニケーションもそつなくこなす素敵ママなら‥‥
男の子が欲しかったか?自分は。
どうでしょう‥‥残るは僕の経済力がクリアすれば三人目を望んでいたはずですよ。
けれど、このことは妻に対する不服ではありませんよ。
むしろ彼女は、ここぞと言うときは強いメンタルパワーを発揮するんです。

たとえばあの日
授業参観の一週間前からママ友恐怖症に気をもみながら迎えた当日、当然ながら目覚めと共に憂うつモード一色の妻でしたが子供のために頑張りました。
きっと見た目は普通だから、教室に集う他の母親達となにがどう違うのかは聞かなければわからないと共に、心の傷みと混乱は目には映らない。
わからない、見えない。だからこそ余分な苦しみを背負うのが心の病気の特徴です。どことなく暗い母親だなあ?で、その母親の子供って誰?
そんな印象を与えているに違いないと勘ぐってしまう自分だっていたでしょう。でも、途中で退室することもなく頑張れた授業参観の日。


その日、恐怖の授業参観で混乱してしまう妻を支えたのは、別のポケットから取り出した子供への愛情だったんでしょうね。

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