2015/04/26

うつ病患者に接する家族の本音と弱音のこと

posted by うつ病の妻を支える平凡な夫
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妻の日常生活における要望を完遂しなければ彼女の気を悪くさせてしまい、さらには約束を履行できなかったことに対して責められてしまう。
もうこんな状況になってしまったならば、どうしようもありませんよね。

失敗を許されない‥‥そんな心理状態に追い詰められてゆく僕と、何かひとつでも発言と行動が違えばここぞとばかりに責め立ててくる妻との関係。

それって、病気との問題なのか、単なる夫婦間の問題なのか?
僕は自信を持って区別できない時があるんですよね。
つまり、病像によって本当の妻を見失ってしまうような?

日常生活。
はっきり言って完璧に相手を逆撫でさせぬような行動なんてとれるわけないんですし、例えば前日に「明日は早めに返ってくるから洗濯は僕がやるよ‥‥」なんて妻に発言したとしても、いざ当日に突発的な残業等で発言内容を遂行できなかった場合。
「パパはお仕事なんだから仕方ないよ」ではなく「できもしない事を最初から発言するな」と言われてしまえば、もうどうにもなりませんから。
これもそれも僕の行動結果を否定する発言の背景には病気の被害妄想が含まれていることを理解しているだけに、僕はただただ切なくやるせない‥‥。

ただ、うつ病の症状に振り回されてしまうだけだった発症当時に比べれば、幾分、耐性がついたような?それとも、病像の向こう側にある妻の人物像を見失ってしまわなくなったというか?

ともかく、僕も少しは成長しましたから。
ひたすらどうしていいのかわからないっていう悶々とした不安や苛立ちで包まれつつ、一方で、妻からののしられた時に僕はどう対応しておけば良いのかと考える夫になったような?

これには子供たちの成長もからんでいるんですよ。
親の不可解なやりとりが無理解無関心な幼少期から家族に起こっている問題をだんだんと理解できるようになれば、ママの気分変動についてごまかしておくことは難しくなってきます。別に子供をだましてきた思いは一切ないんですが、結果的に子供向けの態度で家庭の事情をごまかしながら過ごしてきた歳月。
ぶっちゃけた話、母親のうつ病を隠そうとしていたのかもしれませんね。
それは子供たちが「隠そうとすれば隠すことのできる年齢」でもあったから‥‥。で、隠すことを継続しながら「知られないうちにうつ病が完治する」ことを望んだのかもしれません。
やっぱり、僕と子供たちの視点は違うんだと思います。
病気なんだからしかたないと僕が理解しても、精神的成長を伴う子供たちは理解ではなく強い反発を抱いてしまうのが自然な流れですから。
だから‥‥親のうつ病を知らせずにすむのならそうしておきたいと思ったんでしょう、僕は‥‥。
でも、隠す必要なんてないんでしょうね。
病像の向こう側にいる妻の人間性さえ見失わなければそれでいいんです。
子供たちだって、年齢が上がるとともに強い反発を後ろ向きに理解するような変化があればそれでいいはずですから‥‥。

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