愛あれば〝うつる〟うつ病

うつ病は「うつる病気」？ですよね。

しかも、風邪をうつされたようにシンプルな感覚のものでもなく‥‥。

僕の場合も「うつる」ことは何度かあるように思うんですよ。
思う？っていうのは、それが「うつる」ことであるのかどうだかよくわからないので‥‥。

家庭では妻への配慮が優先していますからね、僕自身が鬱っぽいかもしれない？なんて、自分への気遣いは後手後手になってるんですが、仕事に出て、外で一人になった時にその「鬱な感覚」っていうのが沸き起こってくるんです。
「失望」や「怒り」、「不安」などなど、いろんな憂うつを頭の中で行ったり来たりさせてしまい「静かなパニック状態」になる時がありますから。

こんなとき、うつ病の本人にはない家族のつらさは、「誰も知らない」ってこと。

誰も知らない？
それは、患者が病人であることを家族は認知してるんですが、サポートの疲労感で支える者が鬱な状態に陥っていることなんて、患者側には理解出来ませんからね。
そんなとき、ごく限られた身内から「あなたも、しっかり栄養採って共倒れにならないように‥‥」なんて励まされたとしても、この疲労感をいちばんわかって欲しい相手は、やはり妻です。
そう、僕は、うつ病の妻に苦しさを知って欲しい？
それも嘘じゃないでしょうね。
きっと、僕の心の奥底にあって、でも、それを言っちゃダメなんだ！って気持ちで封印しているんだろうと思います。

もちろん、これは妻の症状が非常にキツイ時の話なんですが。
だからこそ、そういう病状の妻が僕の心の内を理解するなんて、そもそもできるわけありませんね。
その結果、僕は誰にも「心の苦しみ」を知られる事もなく日常を悶々と過ごしてゆく。

よくある、うつ病のチェックシート。

そう言えば、機会があったときにチェックしてみたことがあるんですよ。
するとね、ものの見事に「いちど受診する必要が‥‥」みたいな回答がでちゃいました‥‥。

共倒れって‥‥皮肉なものですね。
愛がまっすぐであればあるほど‥‥そういう結果になる時だってあるような。
恋人、夫婦、大切な人であればあるほど‥‥そういう結果になるときだってあるような‥‥