うつ病との家族の闘い。うつ病の妻を支える家族の軌跡。家族の立場における夫の、過去・現在・そして未来への想い。うつ病とは無縁のそれまでの人生。しかし結婚後に直面した妻のうつ病発症。うつ病って何?心の風邪って何?・・・。無縁と無知に無関心の状態から突如として「精神科」という踏み込んだことのない領域へと飛び込んでしまってから長い長い年月が過ぎ、暗く長いトンネルへ入ってしまった以上、立ち止まる事も、戻って入口から出る事も出来ない。出口から出るしかない。何故なら、うつ病発症の事実は消えはしないから。
けれども、過去は変らぬども未来は変えられる。そんな気持ちだけを頼りに、うつ病という名のトンネルの出口へ向かって前向きに歩んでゆきたい。
うつ病の妻を支える平凡な夫のプロフィール
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2009年5月26日火曜日

理由すらわからない子供達のこと

そりゃね・・・
小学生位のお子さんのいる、うつ病家族で・・・

親がうつ病で精神不安定な状態である時の子供自身の不安感なんてのは、とてつもなく大きなものだと思うんですよね。
特に母親が、うつ病の場合。
夫の立場ってのは、当然何もかもの状況を把握した上での苛立ちや不安なんでしょうけれどね、子供ってのは状況把握なんてしてませんからね。つまり、「なんだかよくわからないけど」自分のお母さんが物凄く大変なことになってるって、真正面から事態と直面してるんですよね。
「なんだかよくわからない」?
いいえ・・・
「全く、何が起こってるのかわからない」
その方が、正確かもしれませんね。
「お母さんが変になっちゃった!」
そして、大好きなお母さんは「元気になるの?!」
ねえ!どうなっちゃうの?!
なんで泣いてるの?
なんでおこってるの?
なんで?!
その理由を、知ることも理解することもできない子供心・・・。

夫は・・・
妻の状態に翻弄されて、そして次に「自分」の気持ちの整理に必死となり・・・
そこに、うつ病家族の一員である、子供の抱える不安や時には恐怖に近い感情を置き去りにしてしまう。
そんな場面って、時として発生してるはずだと思うんですよ。

置き去りなんて・・・。
いえ、置き去りって・・・
そんなつもりはないんです。
子供達のことだって心配なんです。
だけど、そこまで「頭が回らない」時が・・・ある。
というよりも、「気がつかない」。

確かに、子供だから意味もわからず不安であると同時に、「事態の深刻さ」そのものも理解していないのでは?
なんて考え方もできなくはないんですが、子供って大人以上に親の危機的状況を肌で感じ取ることができますよね。

だから、母親が壊れてしまう理由すらわからずに不安な気持ちに包まれるストレスは、大人以上のものがあるはずなんです。
お母さんは少し疲れちゃって、しんどそうにしてるけど大丈夫。
すぐに元気になるからね。
心配なんてしなくていいんだよ・・・。
大丈夫なんだよ。

そんな事を言ってみても、目の前で泣き崩れる母親を見て平気なわけないんです。
だって、僕は泣いてる理由わかりますよ。
うつ病の症状だってね。
でも、わかんないんですよね。子供は・・・。
それに、うつ病の母親だって子供の前では平静を保つとか出来るわけありませんしね。
そんな事できる余裕があるんだったら、精神安定剤なんて必要ないんだろうし、病気といえる程のものでもないんでしょうし・・・

ならば・・・
こんな場合は何故?自分の妻が取り乱してるのかを、ちゃんと知ってる夫という者が、家族の中で一番冷静に家族全体を支えようとする気持ちが求められると思うんです。
冷静に支えるったって、何するわけでもありませんけど・・・
でも、患者も苦しい。
そして患者であるという意味すら理解できずに苦しむ子供達。
家族は、そんな状況であるということ。

つまり・・・

夫は、会社での大きなストレスと家庭での深い悩みに挟まれて、時にうつ病患者以上に苦しい時がある。
しかしながら、
状況を理解することすらできず、目に見えぬ大きな不安を、その小さな胸に溢れんばかりに抱え込みながらも懸命に母親を案じる子供心の存在を忘れてはならないんですね。

それじゃあ、そんな時・・・
家族全員、真っ暗闇のトンネルの中で悲観にくれているようなものなのか?
いえ、そうではなく・・・
家族に共通する気持ちがあると思うんですよね。
うつ病患者は、良くなりたいと思うから泣く、怒る、悲しむ。
家族は、良くなって欲しいから動揺して不安に包まれる。
そう。家族みんなが良くなりたいと思う中の、つまづきなんですよね。
逆に考えれば、それ以上悪くならない為の自分たちへの働きかけであるような・・・
ならば苦しみは、それ以上の苦しみへのブレーキ・・・?

うつ病家族。
本当にいろんな・・・いろんな・・・
悩み 怒り 苦しみ そして悲しみ。
とてつもなくいろんなことがありますね。
そんな中・・・
家族の危機的状況の理由すらわからない子供達の存在を忘れてはならないと僕は考えるのであります。



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2009年5月23日土曜日

コメントへの返信

匿名さんのコメント...

私の妻も鬱に悩まされています。
実は妻と出会って半年程度です。
鬱状態になったのは結婚同棲開始後1ヵ月で、現在約2か月続いています。
出会ってからスピード婚で初めは何の不安もありませんでした。しかしそれは今考えると躁状態だったのかなって思います。結婚した以上、自分は向き合っていく覚悟です。
しかし、最近は自分の憂鬱な気持ちが抜けず辛いです。
このHPに書かれている事が今の私たちとそっくりで強い励みになりました。
誰も悪くないのに上手くいかないもどかしさは本当につらいですね。
09/04/20 12:14

Re>うつ病の妻に寄り添う夫。というパターンは想像以上に「多い」実情だと思いますよ。
時に深く困惑し、深く戸惑い、とてつもない不安感に包まれるといった状況はその結婚生活の長い短いに対して比較できるものではないと思うのです。
つまり、結婚半年だからとか、発症2ヶ月だからといって支える事による疲労感に差はないのでは?と思います。
要するに、うつ病の妻を支える夫であるという立場の男同士、みんな「辛いときは辛い」。
そして、ある意味で「仲間」。
僕も、好意をもって読ませていただいていた同じ境遇の方のメールマガジンに「あなただけではない」というメッセージに触れて元気になったことがあります。この「あなただけではない」というメッセージには、世の中には同じ境遇の男達がたくさんいる。だから・・・あなただけじゃない。妻がうつ病で何が悪い?といった意味を感じるのです。

辛いですよね。
でも、誰も悪くないのにと・・・
事態を受け止めているあなたの人間性に男らしさを感じ、エールをおくります。



匿名さんのコメント...

私もうつ病の妻を支えて生活している平凡夫です。
毎日が戦争のようで、誰にも相談できず、
逃げ出したくなります。
「自分より妻の方が何十倍も辛い」と
自分に言い聞かせて今まで7年間やってきましたが、
ここ1~2年は妻への愛、好きと言うキモチが、
わからなくなってきました。
妻は無理でも誰かに「よく頑張ってるね」
と褒めて欲しい。。。なんて思ったりもします。

何年も前から妻の精神状態を考え
本音をぶつけていません。
常に自分を押し殺して、ある意味ウソをついています。
最近は自分自身の物忘れがひどくなり、
休みの日はどこにも行きたくなくなり、
昼寝を多くするようになりました。

それって私もうつ病になりかけてるのでしょうか?

支離滅裂な文章を書いて申し訳ありません。
でも、書くことでまた少し元気が出たような気がします。
また、拝見させてください。
09/05/22 12:35

Re>戦争。わかりますよ。ほんとに戦争みたいな時ありますよね。
そんなふうに自分の心に力が入りすぎても解決しないんですけどね。でも戦争みたいになってしまう。それも自然な姿かもしれませんよね。何故なら僕達は家族なんですから。第三者として援助する主治医やカウンセラーのように、かかわる事なんて全てにおいてできやしない。だから、僕も戦争みたいに感じてしまった時がありますけど振り返ってみて、あの時の接し方って「間違ってた」なんて思いませんよ。だって、愛する家族なんですからね。ムキになって病気や境遇に対して闘争心に包まれたり、まずは自分を大切にして、自分が健康であることが妻を支えることでもあると理解してても、自分を押し殺したり嘘で固めてみたり・・・よくあることだろうし、家族としては「むしろ自然な姿」であると思うのです。
ちなみに僕も、過去何度かうつ病チェックシートとか・・・当然ながら自分でもしたことありますが結果は「すぐに受診を!」となりましたね。
家族の誰かが、危機的状態に置かれて悩まない家族って・・・居ない。
僕はそう思います。
そんな「辛さ」は話すことでかなり楽になりますよね。
書くことで楽になる。それも似通った作用なのかもしれません。
辛さの中で、自問自答を繰り返しながらも、何らかの気付きがあるといいですね。

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2009年5月9日土曜日

不一致な自分であるということ

心理用語に自己一致って言葉があるんですね。
これは裏表がなく、ごまかしの無い気持ちで相手に接するという意味みたいですけど・・・・・。
要するに、正直で純粋な気持ちで相手に接しなさいと。

そういう態度が相手の気持ちに共感したり理解するためのベースになると・・・。

でも、うつ病患者を支える家族って、これ、ある意味困難なことですよね。
何故なら、僕もそうなんですが、無理矢理であったとしても自分に嘘をついて、少しでも患者ベストの方向へ考えてしまうから・・・。
家族は患者に良くなって欲しいんですから少々の我慢は、当たり前な程やってますからね。
心の調子に合わせて日程なんて組めないから先の旅行計画なんて立てないし、家族連れのレクリエーションだって最初に気掛かりなのは「気分」だし、何かしらの楽しいであろうはずの出来事も「気分」次第でいとも簡単に修羅場と化してしまうし。
・・・・・。

患者とは異質のストレスを、常時抱え込んでいる以上、どうしたって素直な気持ち100%でいつも、いられないような?
だからって別に、こういう家族のわだかまりが、自己一致の逆で不一致であるから、そんな家族の態度であればとても患者の悩みを共感して理解することなんてできないよと、結び付けられるものでは無いんでしょうけどね。
ストレスを抱えた、うつ病患者を支える家族は、いつも冷静で嘘がなく一致したものであるわけでもなく、
こんなこと言ったりしたら調子くずすだろうから、あんなふうに振る舞おうとか・・・
愛情があるがゆえに自分をごまかして、押し殺して接している。
もっと、自分と一致した素直な気持ちで患者に接したい。
しかしながら・・・
うつ病という病気が、
そうさせない。

そんな自己不一致の連続した家族の心理状態の中で、家族にとって大切な「気付き」とは?

僕は、まず自分が不一致な状態であることの認識から様々なものが見えてくるような気がするんですよね。それに気が付けば家族を大切にする前に、自分を大切に思うことの基本的事項に触れることができるような・・・。
だいたい人間なんて、基本的に自分に一番興味のある生き物なんですから、まずは自分という存在にしっかりと興味を向けて「自分を確認してみる」。
そして自分がずれたり歪んだりしていないかと確認してみる。
すなわちそれが自己一致・・・?
そうすれば、「自分を大切にする自分」として患者に接する関係ができあがり、もっと肩の力の抜けた「うつ病家族」として毎日をおくれるように思うわけであります。

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