うつ病との家族の闘い。うつ病の妻を支える家族の軌跡。家族の立場における夫の、過去・現在・そして未来への想い。うつ病とは無縁のそれまでの人生。しかし結婚後に直面した妻のうつ病発症。うつ病って何?心の風邪って何?・・・。無縁と無知に無関心の状態から突如として「精神科」という踏み込んだことのない領域へと飛び込んでしまってから長い長い年月が過ぎ、暗く長いトンネルへ入ってしまった以上、立ち止まる事も、戻って入口から出る事も出来ない。出口から出るしかない。何故なら、うつ病発症の事実は消えはしないから。
けれども、過去は変らぬども未来は変えられる。そんな気持ちだけを頼りに、うつ病という名のトンネルの出口へ向かって前向きに歩んでゆきたい。
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2008年6月21日土曜日

さりげない行動と大きな安堵感のこと

当然の話ながら、妻が「うつ病」である以上、僕は台所に立つ事が増えたように思うんですが、うつ病を発症する以前の僕は台所に立つと言っても気まぐれ且つ「いいとこ取り」の意味合いが先行する上でのケースであり、妻からすれば邪魔の一言でかたずけてもいいようなものであったのかもしれません。
しかしながら今現在と言うと、一家の主婦が家事を出来ぬから僕が四苦八苦しながら代行する部分と、妻に「ゆっくりしろよ」と・・・いう意味合いを込めて、努力する部分が混ざりながらも「それなりに手際よく?」家族全体の日常生活をフォローしているつもりではあるんです。
そして何よりも妻からすると、こうした単純な行為も優しい言葉以上に「支え」と感じる時もあるんですね・・・。
私が出来ないんだから夫がしてくれて当然。
・・・ではなくって、
出来なくて苦しんでる時に助けてくれている。
・・・そんな受け止め方に結びついているような・・・。

うつ病家族において・・・では無く広い意味での話しとして、僕の個人的な夫婦環境と主観で言うならば、男は自分の胸の内で愛情を抱けば見えないところで相手に伝わるもんだと解釈しがちなんですが、女は形で表れてこない愛情を見過ごすような気がするんです。
例えば、僕がいくら妻に対して愛情や心配の「心」を持っていたとしてもね・・・、口にだすとか、はっきりと家事を手伝うとか、学校関係の用事に参加するとか、具体的な「行動」を示さないと妻は解らないんですよね。まして思考能力っていうものが根本的に衰えている状態ですから・・・。荒っぽく表現すると、心配してるだけでは無関心と同じ。(荒っぽく表現すればの話ですが・・・。)要するにそれは、妻から解釈すると・・・
「あたしは夫に理解されていない・・。」と・・・なるような?
きらびやかに光り輝くダイヤの指輪をプレゼントするより熱いハートを発信する事の方が真実味のある愛だっていうのは男の勘違い?であって、女は・・・、そういう「物」にもキチンと愛を感じ取る?これは、あくまでも断片的に捉えた僕の個人的考えですから・・・。

とにかく、台所に立つ回数を増やすと妻は・・・僕に支えてもらっているという感情が増大し、・・・それは妻の安堵感=癒し・・・につながるみたいです。
今日も晩御飯を作る際に僕は台所に立ったんですが・・・
いろんな会話の流れの中で・・・
「昔は・・・あたしの事、全然わかってくれてなかったね・・・。」(妻)
「あっそう・・・今は?」(僕)
「今は、わかってくれてる・・・。」(妻)
「ふうーん・・・。」(僕)

妻の気分は、大波小波がありますから・・・今日の会話が、このままずっと保障されるもんでもなんでもなくって、再び大不調ともなれば・・・、今日の会話など記憶すら無くなるんでしょうが・・・。
とりあえず・・・、アピール的であるにせよ、行動を伴う事により、はっきりとサポートしてもらっていると理解する事ができる?つまり・・・それは癒されてるって感じられる事なんですよね。自分はソファーに腰掛けてくつろぎながら・・・台所に立つ妻に、いくら心配げに語りかけても・・・、あんまり伝わらないんでしょうね。
わかろうとする気持ちと、わかってくれてると思える気持ちが合い通じ合う事により心身からリラックスでき、そこに本人自身が回復してゆこうとする力が蓄えられてゆく。いつものリビングの風景の中で僕は・・・そんなふうに感じるのでした・・・。


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